決算分析9分で読めます(更新: 2026-05-20

株の決算発表の見方|売上・営業利益・EPS・ガイダンスの基本

決算発表のたびに株価が動きますが、「数字が良いのに株価が下がる」ことも珍しくありません。売上・利益・EPS・ガイダンス・株価反応を分けて読むと、その理由が見えてきます。

この記事で伝えたいこと

  1. 01決算は売上・営業利益・EPS・ガイダンスの4要素に分けて読むと混乱しない。
  2. 02株価は「実績」より「事前の期待との差(サプライズ)」で動くことが多い。
  3. 03ガイダンス(会社の今後の見通し)が株価反応を左右する重要な手がかりになる。

基本構造

01決算で見る4つの数字

決算短信は情報量が多く、初めて見ると圧倒されます。まずは次の4つに絞ると、全体像をつかめます。

  • 売上高: 事業がどれだけ拡大しているかの基礎
  • 営業利益: 本業でどれだけ稼げているか(営業利益率も見る)
  • EPS(1株当たり利益): 株主から見た「1株の稼ぐ力」
  • ガイダンス: 会社自身による今後の業績見通し
POINT

純利益と営業利益は別物です。営業利益は本業の稼ぎ、純利益は税金や一時的な損益まで含めた最終結果。本業の調子を見るなら営業利益を先に見ます。

株価が動く理由

02株価は「実績」より「期待との差」で動く

決算が良かったのに株価が下がる現象は、事前の市場の期待が実績を上回っていた場合に起きます。逆に、数字自体は地味でも事前予想を上回れば株価が上がることがあります。これがサプライズ(事前期待との差)です。

つまり決算を読むときは「数字が良いか」だけでなく「市場が何を期待していたか」とセットで見る必要があります。アナリスト予想や前回ガイダンスとの比較が手がかりになります。

株価が反応するのは過去の実績ではなく、未来の見通しと事前期待とのズレ。決算は「答え合わせ」です。

見通し

03ガイダンスと株価反応をセットで記録する

決算で見る数字
4要素
本業の稼ぐ力
営業利益
株価反応を左右する
見通し

ガイダンスは会社が示す今後の業績見通しで、株価反応に最も影響しやすい部分です。実績が良くてもガイダンスが弱気だと売られる、という展開はよくあります。

決算を見たら「実績・ガイダンス・当日の株価反応」を一行でメモする習慣をつけると、次の四半期に同じ銘柄を見るときの判断材料が積み上がります。AIを使うと、この要約と過去比較を短時間で用意できます。

IFAIの決算サマリー画面で売上、EPS、決算前後の株価反応を確認している様子
決算サマリーでは、売上・EPSの推移と決算前後の値動きを並べて確認できます。

IFAIで確認

IFAIで決算後に確認できること

決算発表後は、数字そのものだけでなく、会社見通し、ニュース、株価反応をまとめて見ることが重要です。IFAIでは決算の要点と周辺ニュースを横断し、次に確認すべき論点を整理できます。

  • 売上・営業利益・EPS・ガイダンスの注目点を短く確認する
  • 決算発表後のニュースや市場反応を同じ流れで追う
  • 週次セミナーで実際の決算事例を使って読み方を確認する

編集・確認情報

執筆
IFAI編集部
確認
株式会社nicosphere
情報確認日
2026-05-20

本記事は決算情報の読み方を解説するものであり、個別銘柄の売買判断を推奨するものではありません。決算短信や有価証券報告書などの一次情報も必ず確認してください。

よくある質問

EPSとは何ですか?
EPSは1株当たり利益(Earnings Per Share)で、純利益を発行済み株式数で割った値です。株主から見た「1株がどれだけ稼いだか」を示し、PER(株価÷EPS)の計算にも使われます。
決算が良かったのに株価が下がるのはなぜですか?
市場の事前期待が実績を上回っていた場合、良い決算でも「期待ほどではなかった」と受け止められて下がることがあります。株価は実績そのものより、事前期待との差(サプライズ)やガイダンスで動きやすいためです。

Next Step

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